Ⅰ
初めて読んだ中国語の聖書に記された「天父」という言葉。 同志社の創立者 新島襄は、この概念にとても新鮮な感動を覚えました。
「だれでも、わたしの天の父の御心を行う人が、
わたしの兄弟、姉妹、また母である。」
――マタイによる福音書 12章 50節
この世界は、血縁や地縁ではなく「天の父の御心」、つまり愛の行いによって一つの家族として結ばれていく。アメリカ滞在中の新島は、聖書に語られる意味での「家族」たちに支えられ、満ち足りた9年間を過ごすことができました。このような経験をした新島にとって、「キリスト教の教えに生きる」とは即ち「真の国際人として生きる」ことであり、表裏をなす考え方となりました。 「同志社国際学院」の「国際」が意味するのは「英語を駆使して世界を舞台として活躍できる人に」ということだけではありません。神を天の父としてわれわれが一つの家族になり、世界中の人々と仲良く生きていく術を子どもたちに学んでほしい。創立者 新島襄から連綿と受け継がれた同志社の良心教育に根差した願いが込められています。
毎朝の礼拝を大切にしているDIA初等部。主に前奏と後奏(神さまに心を向ける)、讃美歌(神さまを褒め讃える)、聖書朗読とメッセージ(神さまの言葉を聞く)、お祈り(神さまと対話する)から成り立っています。月に一度の誕生日礼拝(誕生日を祝い、友人との出会いをくださった神さまに感謝する)や、国際部との合同英語礼拝も週に二回行われています。
※コロナ禍のため、現在放送で行われています。
週に一度、宗教の授業を行っています。低学年の児童には、絵本や紙芝居を通して聖書物語に興味を持ってもらい、神さま由来の「知恵の素晴らしさ」や、イエスさまが示された「愛の大切さ」について教えています。
一方、高学年の児童たちは、聖書の言葉や物語を糸口に、「いかにして人間は生きていくべきか」をキリスト教的な視点から考え、人間性を養っていきます。
イエス・キリストが十字架上の死から3日後に甦られたことをお祝いする日。DIA初等部では、自分で彩色した卵を使い、級友同士でエッグ・ハントをします。
花の日は「子どもの日」とも呼ばれています。DIA初等部では、礼拝堂を花で飾り、校内で日頃お世話になっている方々に、感謝を込めて花束を渡しています。
収穫できたことへの神への感謝と、収穫物を貧しい人々に取り分けておくべきとの教えが込められた礼拝。DIA初等部も、寄付を行っています。
礼拝を行った後に屋外で讃美歌を歌い、校舎の壁に映されたクリスマスの映像を鑑賞した後、参加者全員で点灯のカウントダウンをします。
クリスマスページェントとは、「キリスト降誕劇」のこと。DIA初等部では毎年3年生が主人公となって取り組み、舞台の表裏で大活躍します。
東日本大震災を記憶しておくため、毎年3月に「震災を憶える礼拝」で祈りを捧げます。また、1年間を通じて「おにぎり献金」を行っています。集められた献金は東北の施設へと寄付されます。